2012年10月31日

ハロウィン

3年前のメトロポリスの表紙。

トレヴァー・ブラウンはそんなに好きじゃないんだけど、この絵は好き。
最初見たとき誰の絵か分からなかったくらいだ。
足元に黒猫がいるね~。

2012年10月30日

ギィ・ルメール

Lust and Pain (French Edition)

最近こんなのばっかだな(笑)

guy lemaire(ギィ・ルメール)はベルギーの写真家。
いずれも絶版だが何冊か写真集を出しているらしい。

詳しく分からないがけど、相馬俊樹著「禁断異系の美術館1」でも紹介されているようなので読んでみるとよさそう。

ところでこの手の写真家を検索していると吉祥寺の古本屋「百年」がよくヒットする。
名前は知ってたけどまだ行ったことがないので気になるな。


地上の生活

イヴァ・リチャード

Yva Richard: L'âge d'or du fétichisme (French Edition)

Yva Richard(イヴァ・リチャード)はパリの伝説的な下着店。
この表紙の左上には、前に投稿したアレクサンドル・デュポイの名が確認できる。
フェティッシュな写真のコレクターである彼が編集に当たったものだと思う。

ちなみにイヴァ・リチャードで検索していたら、鹿島茂の本も出てきた。
著書「パリが愛した娼婦」のカバーに写真が使われているということらしい。

パリが愛した娼婦


地上の生活
コラージュ作家、Georges Hugnet(ジョルジュ・ユニェ)の作品の元ネタになっているのも興味深い。

2012年10月23日

ディエゴ・ウーチテル

Diego Uchitel: Polaroids

Diego Uchitel(ディエゴ・ウーチテル)はブエノスアイレス生まれ、ニューヨークで活動する写真家。

広告写真・ファッション写真を撮る人のようで、それだけなら素通りしてしまったかも知れないが、この作品集は全部ポラロイドなので引っかかった。
プライベートっぽい写真も含まれているし、表紙で見られるようなマスキングテープみたいなのもいい味を出している。

キャリア25年のポラロイドの集大成。

sex press/地下出版物コレクション本

Sex Press: The Sexual Revolution in the Underground Press, 1965-1975

「the sexual revolution in the underground press, 1965-1975」というサブタイトル通り、1965年から1975年までの地下出版物における性的表現を集めたもの。
さすがに紙質までは再現できていないものの、チープな印刷技術の上で爆発するエネルギーが十分に伝わってくる。
「チープ・スリル」で有名なロバート・クラムのイラストも。


だいぶ前に投稿したこれ↓に近い。

200 Trips from the Counter-Culture: Graphics and Stories from the Underground Press Syndicate

2012年10月22日

アスピディストラフライ

A Little Fable

レコ屋のアンビエントコーナーでひと際目を引く特殊ジャケット。
マットな手触りの紙を繰り抜いた向こうに見える上品なモノクロ写真は、派手ではないが確かな世界観が感じられる。

シンガポールの男女ユニット、アスピディストラフライのアルバムで、音の方はジャケから想像できるようなアンビエント寄りのフォークといった感じかな。
これで中身がノイズだったりしたら面白いんだけどね(笑)

この二人はキッチンという名のデザインスタジオ/レーベルも持っているそうなのでデザインのコンセプトも出しているんだと思うが、本作では日本人の写真家Miu Nozaka(野坂実生)さんの力を借りたとのこと。

こちらのサイトでインタビューが読める。
中身の画像もあってかなり凝ってるのが分かる。


2012年10月20日

セルジュ・ナザリエフ

The Stereoscopic Nude: Der Akt in Der Photographie : Le Nu Stgereoscopique 1850-1930 (Photobook)

Serge Nazarieff (セルジュ・ナザリエフ)は19世紀から20世紀初頭にかけてのヌード写真のコレクター。

この本は2枚の写真から立体的な視覚を生み出す、いわゆるステレオ写真を収録したものだそうだ。
あれって専用の道具を使わなくても、それぞれの目でそれぞれの写真を見ることで立体視が可能だと聞くのだけど、僕はうまくできたた試しがないんだよな(笑)
それはともかく、こんな古い時代に立体写真でしかもヌードって夢があって素敵だ。

何かを作る人に憧れるのと同様に、ほぼ未知の領域を蒐集・紹介するナザリエフのような人にもわくわくさせられる。
ネット時代に入ってそれに近いことが素人でもやりやすくなって楽しいけど、逆にネット上にないものは見過ごされがちでもある。
都築響一さんのように自分の足を使うことも忘れないようにしないとね。

2012年10月16日

秋の新作

















久しぶりに作りました。
本家「地下室の森」も更新。

2012年10月4日

スマパン「メランコリー」のジャケ話

Mellon Collie & the Infinite Sadness

スマッシング・パンプキンズの代表作「メランコリーそして終わりのない悲しみ」のデラックス盤が出るので、またもジャケットの話。

1995年に出た本作のオリジナルはこんなアートワーク(↓)だったが、

Mellon Collie & The Infinite Sadness

このモチーフを中心として新装版ではイメージが増幅しているのが面白い。
おそらく今回新たに描き足されたものだと思うんだけど、背景の宇宙がヒントになったのだろうか?

オリジナルのアートワークについて調べたところ、星から飛び出した女性はジョン・クレイグという人によるイラストで、古典を元にしている。
頭部はグルーズ(jean-baptiste greuze)の"fidelity"から、胴体はラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)の"Saint Catherine of Alexandria"から来ているらしい。
今回は調べるのがいつになく大変だった(笑)

新装版で追加されたモチーフについては分からないのでもし分かったら追記したいけど、これは描いたのではなくコラージュなのかな?



ところでスマパンの音楽にはボックスが欲しくなるほどの強い思い入れがない。

1995年に2枚組でオリジナルが出たときのことは憶えているけど、洋楽を聴き始めたばかりの高校生に2枚組は手ごわくてスルーしてしまったのだ。
後にキュアーとかにハマってからスマパンもその系譜にあることに気づき、リアルタイムで聴かなかったことを後悔したもんだ。



なお、デラックス盤は3つの形態でのリリース。
最近そういうの多いね。


2012年10月3日

デュアン・マイケルズ × バウハウス

In the Flat Field

特別ハマったことはないけど、音楽におけるゴス文化を語るのには絶対に外せないバンド、バウハウス。
「暗闇の天使」という邦題のファーストアルバムのジャケが好きだ。

この写真はデュアン・マイケルズというアメリカの写真家によるもの。
ストーリーを持たせた連続写真のようなシリーズが有名で、人物に動きが感じられるのにとても静かな作品だ。
むしろ思い浮かぶのは死のイメージ。
このジャケの写真もそのシリーズを彷彿とさせるものがある。

ちなみに感じは違うが、ポリスの「シンクロニシティー」も彼の作品だそうで、どっちもUKニューウェイブなのは偶然なのかな。


地上の生活

Duane Michals (Photofile)